ジャンル・エリア : 静岡 2012年01月05日

駿府城や浜松城などがリアルに描かれた屏風に見入る人たち=静岡市葵区の静岡市文化財資料館で
東海道図屏風や寺の往来手形など展示
江戸時代の旅にスポットを当てた企画展「初春 東海道旅のにぎわい~華ひらいた街道文化~」(主催・静岡市、中日新聞東海本社など後援)が、静岡市葵区宮ケ崎町の静岡市文化財資料館で開かれている。2月12日まで。 (渡辺正夫)
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会場は、江戸から京都まで53の宿場や名勝などが描かれた「東海道図屏風(びょうぶ)」(高さ約1.3メートル、横約2.9メートル)、全国の寺に参拝できるように檀家(だんか)寺が発行した往来手形=1842(天保13)年=など約150点が展示されている。
世情が安定した江戸中期以降、庶民の間で神社仏閣への参詣、温泉への湯治など旅ブームが起こった。柴山伸治館長は「旅の発達で、地元の工芸品や産物などが宿場の名物となり、街道文化が華ひらいた」と話す。今月15日、28日、2月5日に柴山館長の講演が開かれるほか、8日と21日には駕籠(かご)に乗る体験コーナーがある。

寺が旅人に発行した往来手形=静岡市葵区の静岡市文化財資料館で
入場料は高校生以上200円、中学生以下と静岡市在住の70歳以上は無料。休館日は月曜と祝日の翌日。問い合わせは同館=電054(245)3500=へ。