ジャンル・エリア : 岐阜 2012年01月18日

スイス人画家シモナ・デフローリンさんが短歌から着想を得て制作した水彩画作品=岐阜市茜部本郷の希望社ギャラリーで
県歌人クラブ事務局長の後藤すみ子さん=岐阜市=の短歌から着想を得た絵画の作品展が16日、岐阜市茜部本郷の希望社ギャラリーで始まった。
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出展しているのはスイス在住の画家シモナ・デフローリンさん。後藤さんの短歌「寝返れば 右から左へ 伝いゆく 花冷えの夜の 涙がぬくし」を基に水彩画を描いた。
制作のきっかけは、昨年秋に郡上市で開かれた、造形作家と歌人のコラボレーション美術展「歌となる言葉とかたち展」。デフローリンさんは、県内の芸術家グループ「クロッシング」の招待で参加。後藤さんの短歌に刺激を受け、20点以上描き上げた。今回の作品展には9点を展示した。
赤やピンクの淡い色彩で描いた女性の顔に、布を花の形に縫い付けて涙をかたどった作品などで短歌の世界観を表現している。クロッシング代表の小沢紀代美さん(55)は「短歌の繊細さや温かさがよく表れている。海外の画家がイメージを膨らませた作品を味わってほしい」と話していた。
入場無料。21~23、29日休み。 (斉藤珠美)