ジャンル・エリア : 岐阜 2012年01月19日

おんぱくの催しで長良川温泉旅館でヨガをする女性たち=岐阜市湊町の十八楼で
昨年10月に岐阜市などで開かれた「長良川温泉泊覧会(おんぱく)」(中日新聞社後援)で好評を集めたイベントが今月、旅行プランとして復活する。おんぱくの成功を観光誘客につなげようと、長良川温泉の宿泊施設でつくる協同組合が、宿泊プランと組み合わせて企画した。
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おんぱくでは、長良川流域の文化や観光資源を発掘しようと、1カ月間に約100の催しを実施。参加型イベントを通して岐阜の魅力を伝える手法が人気を呼び、延べ3500人を集めた。これまでの長良川温泉の主要客層とは異なり、若者の参加も多かった。
これまで長良川温泉に泊まる旅行プランは、旅行業者が主催し、客集めなどを担当。宿泊施設側は、プランで使用する施設という位置づけだった。おんぱくを通じて、まちづくりの担い手との関係が深まり、今回初めて組合主催の旅行プランが実現した。
復活するのは、温泉旅館でのヨガや寺でのお守り作り、お座敷遊び体験など。健康や美容、「自分磨き」をテーマにした3つのプランに組み込み、おんぱくの客の3分の1を占めた30代女性に狙いを定めた。実施日は21、28日から1泊2日の2プラン。
岐阜長良川温泉旅館協同組合の幅恵理子さん(44)は「おんぱくで掘り起こした鵜飼や金華山以外の魅力を伝え、癒やしを求めて気軽に来られる温泉地にしていきたい」と期待する。
鵜飼がない冬場の観光客を増やす目的もある。おんぱく実行委員会事務局長も務める蒲勇介さん(32)は「温泉以外の付加価値を付けて、高齢者や団体客以外にも人気の観光地にしたい」と熱意を見せる。今後もプラン設定を計画している。
問い合わせはホームページ(「長良川おんぱく」で検索)か、おんぱく事務局=電058(269)3858=へ。
(豊田直也)