ジャンル・エリア : 愛知 2012年03月07日

展示プールで訓練を始めたシャチ=名古屋市港区の名古屋港水族館で
名古屋市港区の名古屋港水族館で6日、鴨川シーワールド(千葉県)から受け入れたシャチの親子3頭が、一般来場者用の展示プールで公開に向けた訓練を始めた。訓練プールと展示プールのゲートが開けられ、初日は母のステラ(推定25歳)や娘のラン(6歳)がプールを行き来。来場者は目の前にシャチが迫ると、盛んにシャッターを切っていた。
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3頭は昨年12月に来館。これまで主に訓練プールで過ごしてきたが、春休み中の正式公開を目指し、展示プールでの環境に慣れさせる。来場者にとっては、これまでよりシャチを見る機会が増える。
この日は、ステラが積極的に展示プールに顔を出し、ランも後に続いた。勢いよくプールを泳いだり、ゆったり海中に漂い来場者を見つめたりして、愛らしい姿で訪れた人を楽しませた。
北名古屋市の看護師鶴田智美さん(33)は「すごい迫力で、びっくり。距離が近くて触れそう」と興奮気味。長女の紗菜ちゃん(1つ)も「大きい」と言いながら、水槽のシャチに手を伸ばしていた。
担当者は「子どもやカメラに興味があるようで、ぎりぎりまで近づいてくる。慣れてくればもっと出てくると思う」と話している。
飼育員の指示で展示プールへの出入りが完全にできるようになるのを待って、正式に公開となる。
(蜘手美鶴)