ジャンル・エリア : 静岡 2012年04月11日

ようやく見ごろとなったエドヒガンザクラの東明桜
浜松市北区引佐町奥山で、奥山高原に近い遊歩道の花街道沿いに植わるエドヒガンザクラ「東明(とうめい)桜」が見ごろを迎えている。
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東明桜は、樹齢60年以上で樹高10メートル余の1本桜。濃いピンクの小ぶりな花が特徴。奥山地域には1000本近くのソメイヨシノが周囲に点在するが、エドヒガンザクラの東明桜は、例年周囲のソメイヨシノより1週間ほど先駆けて咲く。今年は寒さの影響か、ソメイヨシノと同じ時期に見ごろを迎えた。
東明桜は、周囲を高木に囲われていたが2006年度に花街道を整備した際に発見。同地域の桜を長年にわたって保護、育成してきた地元の故青山東明さんの功績をたたえて名付けられた。自生していたものか青山さんが植えたものかは不明だが、今は案内板も設置され花街道のシンボルとしてハイカーらを楽しませている。
一方、奥山高原に登る車道沿いのカナメ神宮では、社殿前の庭園に植わる約100本の源平しだれ桃が五、六分咲きになっている。段状の庭園ではピンクと白の花が覆い重なるように咲き競い鮮やか。訪れた人たちが花をバックに記念写真を撮ったり、甘酒などを飲んでくつろぎながら開花を楽しんでいる。

五、六分咲きとなった源平しだれ桃の前で観光客らが記念撮影する姿も=浜松市北区引佐町で
今年は寒さの影響で、1週間から10日ほど開花が遅れたといい、今月下旬まで見ごろという。 (高柳義久)