ジャンル・エリア : 岐阜 2012年04月18日

鵜匠の山下純司さんに抱えられて予防接種を受ける鵜=岐阜市長良で
長良川がアユの季節を迎えようとしている。5月11日には、漁が解禁され、鵜飼が開幕する。17日には、岐阜市内の鵜匠宅で鵜の健康診断が行われ、長良川漁業協同組合(岐阜市)が稚アユ約1万匹を放流した。
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◆もうすぐ出番、体調良好
鵜の健康診断は市内の鵜匠宅6軒であった。
県、市の獣医師4人が巡回し、計133羽に、伝染性の気管支炎の予防接種と体重測定をした。体重は3・7~2・5キロ、平均は2・92キロだった。
長良の鵜匠代表山下純司さん宅(73)では24羽を診断。山下さんが鵜を抱え、「カーヨカーヨ」と声をかけなだめているうちに、獣医師が注射した。
山下さんは鵜について「羽の色つやがあって目の輝きもある。良い状態だ」と話していた。
◆稚魚放流スタート
稚アユは長良川の河川敷から放流された。細江茂光市長や組合員ら30人がバケツなどを使って体長10センチほどの稚アユを放った。
豊漁の祈願祭もあり、玉田和浩組合長が「今年はここ数年でもアユの遡上(そじょう)数が多い。良い年になると考えている」とあいさつした。
8月までに稚アユ44万2000匹を放流する。
(寺本康弘)