ジャンル・エリア : 静岡 2012年06月07日

公開される深海に生息するサメ「ラブカ」の標本=焼津市鰯ケ島の深層水ミュージアムで
ウナギのような体をした珍しい深海のサメ「ラブカ」の剥製(体長130センチ)の公開が8日から、焼津市鰯ケ島の深層水ミュージアムで始まる。入場無料。
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ラブカは世界各地の水深500~1000メートルに生息するとされる。サメの祖先に近く、「生きた化石」と呼ばれる。深海でしか生きられないため、詳しい生態はほとんどわかっていない。
剥製は、4月11日に駿河湾沖で生きたまま捕獲された4匹のうちの1匹。サクラエビ漁をしていた同市大井川港所属の漁船の網にかかった。同ミュージアムがオス2匹を預かり、生体展示を試みたが衰弱が激しく、いずれも翌日に死んでしまったという。もう1匹は研究材料として東海大海洋学部(静岡市清水区)に引き取られた。
担当者は「ユニークな姿をした貴重な深海の生物なので、この機会に見てほしい」と呼び掛けている。
(深世古峻一)