ジャンル・エリア : 静岡 2012年06月10日

PA内にある人工の小川を飛び交うゲンジボタル=藤枝PAで
新東名高速道路下り線の藤枝パーキングエリア(PA)=藤枝市花倉=で、ゲンジボタルが見頃を迎えている。ホタルが観察できる高速道路のPAは全国的にも珍しく、新東名では同PAのみ。6月中旬ごろまで、午後7~9時ごろに見ることができるという。
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生息しているのは、PAの遊歩道を50メートルほど歩いた場所を流れる人工の小川。新東名の建設に当たり、中日本高速道路(NEXCO中日本)がもともとあった小川を埋め立て、その上に造った。
昨年5月、10匹ほど飛んでいるのを同社職員が発見した。多くのホタルが自生していた以前の環境に戻そうと、地元の葉梨西北小学校やホタル保護団体に協力を要請。今年3月には幼虫600匹を放流し、餌を与えて育ててきた。
同社は今後も保護団体などと協力しながら、ホタルが自然繁殖するまで毎年、幼虫の放流と養殖を続けていく方針。自然繁殖まで8年ほどかかるという。担当者は「運転の合間にホタルを見れば、癒やしにもなる。多くの方に見に来てもらいたい」と呼び掛けている。
(深世古峻一)