ジャンル・エリア : 三重 2012年06月12日

光を放って飛び交うホタル=尾鷲市向井で
◆ゲンジボタル最盛期
尾鷲市向井の村嶋不動滝に通じる散策道で、ゲンジボタルが見頃を迎えている。
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ホタルが見られるのは、熊野古道センター東側にある村嶋川沿いの散策道の約250メートル。今月5日ごろから光を放ち始めた。地元でホタルの幼虫放流や散策道の整備などに取り組む上村吉明さん(78)が20日まで現地で案内役を務めている。
上村さんは、午後7時から9時ごろまで散策道の入り口に立ち、訪れる人に赤いセロハンを貼った小型懐中電灯を渡し、ホタルの集まる場所へ案内している。「今年は昨年に比べて3倍くらい光っているのでうれしいが、オスばかりなのが不思議だ。夏の夕べにホタルの光を楽しんでほしい」と話していた。
◆ハンカイソウ見頃
尾鷲市向井の村嶋不動滝周辺で、ハンカイソウの花が見頃を迎えた。

川べりに黄色い花を咲かせるハンカイソウ=尾鷲市向井で
ハンカイソウは、黄色の花を咲かせるキク科の多年草。高さは1メートルほどで、木陰など、日当たりの悪い場所に生息している。
滝に至る村嶋川沿いの散策道では、川のへりに約1000本のハンカイソウの花が満開に。花びらの周囲にはチョウが舞い、のどかな風景を演出している。
村嶋不動滝周辺では、ホタルが最盛期を迎えているが、ホタルが現れる夕刻前はハンカイソウが散策に訪れる人を楽しませている。
(宮崎正嗣)