ジャンル・エリア : 甲信越 2012年09月26日

「市は信州そば発祥の地」と話す白鳥市長=伊那市役所で
白鳥孝・伊那市長は25日の記者会見で、「伊那市は信州そば発祥の地」と述べた。市内で10月開かれる「信州伊那新そばまつり」を皮切りに、そばを中心とした観光誘客を盛り上げたい考えだ。
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県内では江戸中期の俳文集「風俗文選」を根拠に、塩尻市の本山宿を「そば切り発祥の地」とする説がある。
白鳥市長は会見で「本山宿は高遠藩の飛び地だった」と指摘。旧高遠藩主の保科正之が福島県会津若松市に伝えたとされる「高遠そば」と、本山宿のそばの打ち方に共通点がみられることから「保科公のお膝元の伊那市内こそ、そば切りは盛んだったはず」と主張した。
また、同市内の萱地区に奈良時代の行者役小角が民衆にそばの実を与えたという伝説が残ることから、白鳥市長は「保科公の事績と地区の伝説の両面から、市が発祥の地であるとPRしていきたい」と語った。
「信州伊那新そばまつり」は10月27、28日、同市西箕輪の観光農園「みはらしファーム」で初開催。「アマチュアそば打ち名人世界大会」チャンピオンのそば打ち披露や、利きそば大会「ソバリエコンテスト」などを企画している。
市内ではこのほか、内の萱地区で10月21日に「行者そば祭り」、11月には「『高遠そば』新そばまつり」「山麓一の麺街道フェスタ2012」が開かれる。
(小佐野慧太)