ジャンル・エリア : 愛知 2008年12月18日

22羽のヒナ誕生でにぎわいを見せるペンギンの水槽=名古屋港水族館で
名古屋港水族館(港区港町)で本年度に生まれたペンギンの赤ちゃんが17日までに22羽と、過去最多を更新、南極を模した水槽内は例年以上ににぎやかだ。割れそうな卵を補修したり、水槽内を衛生的に保ったりと、飼育員の創意工夫が繁殖を支えている。
- 【この記事に関連する旅】
- 「愛知」の旅だより
22羽の内訳はジェンツー14、アデリー6、ヒゲ2。背中のけがで療養中の1羽を除く21羽は、99羽の成鳥と一緒に南極の陸と海を再現した170平方メートルの水槽で育っている。

ジェンツーペンギンの親と生後間もないヒナ(下)=名古屋港水族館で
17日昼に生まれたばかりのジェンツーのひなは、親の懐で温めてもらいながら、周囲をキョロキョロしていた。
9月から翌年2月の間が繁殖期。飼育員たちはこれまで石を敷き詰めていた陸全体を、今年はプラスチックマットで覆った。卵をふん尿から守るため、掃除をしやすくする狙い。さらに、ふ化前にひび割れた卵をマニキュアで保護したり、ひなのぬれた羽を乾かしたりと飼育技術も向上させた。
担当飼育係の栗田正徳学芸員によると、100グラム前後でふ化したひなは生後2-3カ月で成鳥並みの3-7キロに成長し、動き回るようになる。
年明けから春先にかけて、水槽内はよりにぎやかさを増しそうだ。
(赤川肇)