ジャンル・エリア : 三重 2013年02月26日

西行に焦点を当てた企画展を紹介する実行委のメンバー=伊勢市役所で
晩年の一時期を二見浦で過ごした平安時代末期の歌人・西行に焦点を当てた企画展「そこに、西行がいた」(中日新聞社後援)が、3月1日から伊勢市二見町茶屋の「夢ぎゃらりぃ二見」で始まる。3月末まで。入場無料。
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諸国を旅した西行は伊勢にも訪れ、数々の歌を残している。文献では、現存していない二見浦の安養寺に6年間住んでいたとされる。寺跡とみられる遺構付近の豆石山遺跡からは、西行の時代と重なる平安末期の土器や木片が出土している。
企画展は二見町の住民有志でつくる実行委員会が、地域おこしの前段階として地元での西行の認知度を高めようと企画。西行をテーマとした創作和紙人形や、生涯を紹介するパネル資料、豆石山遺跡からの出土品40~50点などを展示する。
3月9日午後1~3時には、二見公民館で聴講無料のトークイベントを開催。県埋蔵文化財センターによる安養寺跡の発掘調査報告や有識者らによる座談会がある。
地元料理人が開発した「西行御膳」の提供もあり、9日は旅館「松嶋館」、17日は資料館「賓日館」でいずれも午前11時半から会食がある。要予約で各限定30食。料金は5000円。
企画展は午前10~午後4時。期間中は無休。問い合わせは実行委事務局=電0596(43)2231=へ。(中平雄大)