ジャンル・エリア : 石川 2013年04月01日

開通式で、のトロに試乗する徳力社長(左)ら=珠洲市宝立町で
線路→トロッコ体験
トンネル→日本酒貯蔵庫
珠洲市宝立町の宗玄酒造は31日、のと鉄道旧能登線を使って同町宗玄と能登町恋路間を結ぶ「奥のとトロッコ鉄道(のトロ)」とトンネル貯蔵庫「隧道(ずいどう)蔵」の安全祈願祭・開通式をした。4月1日にオープンする。(近江士郎)
宗玄では、2005年3月に廃線となった、旧能登線の宗玄-恋路間片道400メートルの線路を復活させるとともに、トンネルを貯蔵庫に改修。線路をトロッコの運転体験に、トンネルを日本酒貯蔵庫にそれぞれ使えるよう整備した。
開通式は宗玄酒造裏のトンネル内であり、徳力暁社長が開通までの経緯を説明し「奥能登の人口が減少する中、交流人口拡大が急務となっている。協力願いたい」とあいさつした。
トロッコは足こぎ式(電動アシスト付き)8人乗り。路線は、恋路海岸など里山里海の風景を楽しめる。料金は中学生以上500円、小学生以下300円(雨天時は運行中止)。営業時間は午前9時~午後5時で事前予約が必要。隧道蔵では、長期熟成酒のほか、法人や個人のオーナー酒を貯蔵する。
宗玄では両市町の民間団体による、のと線遺産活用倶楽部(くらぶ)を設立。乗り放題パスポートなどの特典があるオーナー制度「のトロファンクラブ」の会員も募集している。予約申し込み、問い合わせは、のと線遺産活用倶楽部=電080(8698)2559=へ。