ジャンル・エリア : 甲信越 2013年05月22日

紙芝居に見入る子どもたちの人形=長野市の水野美術館で
貧しくても希望に満ちていた昭和30年代の雰囲気を人形作家の石井美千子さん(59)が表現した作品展「昭和のこどもたち」が長野市の水野美術館で開かれている。6月2日まで。
石井さんは1987年から「昭和のこどもたち」に向けて創作を始め、全国各地で作品展を開催。観客動員数は150万人を超え、昭和30年代ブームの火付け役となったとされる。
会場には、264体の人形を展示。取っ組み合いのけんかをする子や、こま回しをして遊ぶ子どもたちが表情豊かに表現されている。
東日本大震災を経て制作した新作もある。上田市から訪れた東方その子さん(62)は「私たちが子どもだったころの思い出がよみがえり懐かしい」と表情を緩ませていた。
(武藤周吉)