ジャンル・エリア : 甲信越 2013年06月25日

県内初の展示になるというカルカロドントサウルス=飯田市美術博物館で
飯田市美術博物館は25日から8月下旬まで、恐竜カルカロドントサウルスの生体復元モデルを展示する。常設展示するスピノサウルスの骨格標本が、来月から大阪で開かれる世界大恐竜展に出品されるため、主催団体から借りた。
カルカロドントサウルスは約1億年前から700万年間、アフリカ大陸に生息した世界最大級の肉食恐竜。体長約10~14メートル、体重5~10トンくらい。頭骨が大きく、ギザギザのあるノコギリ状の歯を持つことが特徴だ。
生体復元モデルは体長10メートルで、大きな口を開けて鋭いキバを見せている。弾力のある樹脂を使った皮膚の質感は、しわの寄り具合まで生々しい。尻尾を揺らしながら、今にも動きそうな迫力を再現している。
設置した主催団体、中央宣伝企画の一條政利さん(54)は「これほど大きい生体モデルの展示は珍しい。豊かな生物多様性を感じ、科学に好奇心を持ってもらえれば」と話した。
(石川才子)