ジャンル・エリア : 三重 | 歴史 2013年09月17日

かつて地元で起きた台風被害を伝える特別展=桑名市長島町の輪中の郷で
1959(昭和34)年9月に発生した伊勢湾台風の被害や復旧の様子を紹介する特別展が、桑名市長島町西川の「輪中の郷」で開かれている。29日まで。
輪中の郷がある旧長島町の一帯は、伊勢湾台風で町のほとんどが浸水する大被害を受けた。毎年この時期に特別展を開いており、今年は写真や資料を中心に、約120点を展示している。
1階が水没した住宅や、犠牲者を弔う様子のほか、炊き出しに笑顔を見せる子どもたちの写真も。決壊した堤防を自ら復旧する住民の写真からは、当時の住民たちの地域への思いが伝わってくる。
諸戸靖館長は「この土地で堤防が切れ、亡くなった人がいることをまずは知ってほしい」と話している。
入館料は高校生以上300円、5歳以上100円。17、24日は休み。
(渡辺聖子)