ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 近畿 2013年10月10日

紙本著色 長浜町絵図(長浜城歴史博物館提供)
長浜市の長浜城歴史博物館で、開館30周年記念の特別企画展示「羽柴秀吉 天下統一への足跡」の第5回テーマ展「羽柴秀吉の長浜城・城下町建設」が9日始まった。特別企画展示は4~11月、秀吉の前半生に焦点を当て、テーマを変えて5回にわたって続き、今回が最後となる。会期は11月17日まで。
第5回は、秀吉が造った長浜城と、近世の城下町の原型と考えられる長浜城下町にスポットを当て、絵像や文書など83点を展示している。
現在の長浜市の中心市街地にあたる旧長浜町を描いた「紙本著色 長浜町絵図」は、城が三重の堀に囲まれ、城下町を含めて船の運航を重視した城造りであることを示している。
「羽柴秀吉判物 から川・ふせ・高田百姓中宛」は、秀吉が長浜城築城中に、伊香郡唐川、布施、高田(現在の長浜市高月町唐川、布施、東高田)の3村に対して、築城のために1軒につき1人ずつ人手を出すように命じた文書。内容から1574(天正2)年に書かれたとみられる。
展示資料は数多く、来場者は解説を手助けに興味津々の様子で当時の歴史に触れている。

羽柴秀吉判物 から川・ふせ・高田百姓中宛(長浜城歴史博物館提供)
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。会期中無休。入館料は高校生以上400円、小中学生200円。長浜、米原両市の小中学生は無料。問い合わせは長浜城歴史博物館=電0749(63)4611=へ。
(田中浩一郎)