ジャンル・エリア : まつり | 岐阜 2014年02月04日

カジキマグロのみこしで祭りを盛り上げる当番会のメンバー=飛騨市神岡町で
飛騨市神岡町で8日に催される飛騨神岡初金毘羅宵祭(こんぴらよいまつり)に向け、参加団体の各社中が行列を彩る創作みこしの準備を進めている。東京芸術大(東京都)の学生から譲り受けたカジキマグロを模したみこしも登場し、当日に学生が担ぎ手に加わり、祭りを盛り上げる。
商売繁盛や家内安全を願う祭りで、58回目。事業所や商店街有志、同級会などでつくる14の社中が参加し、工夫を凝らしたみこしで町内をにぎやかに練る。
主催する神岡金毘羅当番会は、自作の宝船のみこしに加え、これまで東京芸大生が制作したみこしの一体を譲り受け、行列の最後尾を盛り上げてきた。過去2年は伝説の生き物、麒麟(きりん)のみこしだったが、今年はカジキマグロが朝日を浴び海面を飛び跳ねる大漁旗をイメージした作品だ。
建築科と声楽科の学生が授業の一環で作り、昨年の学園祭で披露した。木材や発泡スチロールで組み立て、高さ3.8メートル、全長5メートル、重さ400キロ。トラックの荷台からはみ出す大きさで、学生が分解して運び込み、組み立て直した。
当番長の尾家雅彦さん(39)は「カジキマグロの飛躍的な姿を見てほしい」。今年は地元の神岡鉱業も24年ぶりにみこしに加わり「かつての鉱山町の目玉の社中がどんなみこしを出すのかも楽しみ」と話した。
(島将之)