ジャンル・エリア : 愛知 2014年02月10日

特設会場に作られたパウダールームを使う女性たち=栄の松坂屋名古屋店で
さまざまな種類の化粧品や髪を巻くコテなどを無料で使って化粧直しできるパウダールームが、14日までの期間限定で、栄の松坂屋名古屋店に登場した。市立大に通う女子大生3人が松坂屋に企画を提案し、実現した。
パウダールームができたのは、バレンタイン特設会場の一画。ピンクのパネルで仕切られた4.5平方メートルほどの空間で、2席の椅子の前には、かわいい装飾の鏡と色とりどりの化粧品。ファンデーションやマスカラなど一通りがそろい、コットンやコテ、ヘアスプレーまである。
「高校生のころから、友人と外で化粧直しできる場所が欲しいと言っていた」という人文社会学部4年の丹下千聖さん(22)。東京や大阪の地下街などでこうしたパウダールームが有料で用意されているのを見て、「名古屋にも作ろう」と思い立った。
昨年、友人で同じ学部の藤井静流(しずる)さん(22)と松尾遥さん(24)と一緒に学生団体を立ち上げた。名古屋女子の“輝く”をサポートしたいとの思いを込めて、団体を「Be Brilliant(ビーブリリアント=輝け)」と名付けた。
松坂屋も「化粧品が使える常設のパウダールームは、名古屋の百貨店業界では聞いたことがない。面白い」と乗り気に。まずは無料の期間限定で、設置が実現した。
利用するには、松坂屋の携帯メールマガジンへの登録(無料)が必要。5日からの開始3日間で100人以上が使い、評判は上々。8日夕方に化粧を直した豊田市の事務職員壁田佳枝さん(25)は「メークもくずれてくる時間帯。自由にいろんな化粧品が試せるのはうれしい」と満足げだった。
(林朋実)