ジャンル・エリア : 工芸品 | 石川 2014年06月08日

加賀友禅のアロハシャツやベスト=県地場産業振興センターで
スマホカバー、アロハ・・・用途多彩に
ストール、スニーカーからガラス皿まで、加賀友禅の作家らが工夫を凝らした商品の企画展「新しいYUZENのかたち」が6日、金沢市鞍月の県地場産業振興センター本館1階展示ホールで始まった。29日まで。(日下部弘太)
県産業創出支援機構が初めて開き、30~60代の職人や作家ら24人が計600点を出品。繊細で色鮮やかな友禅の技法を生かし、スマートフォンのカバーやアロハシャツ、クッションカバーなど創造性豊かに作った。
木の薄板に彩色したあんどん、手ぬぐいを額装した室内飾りも。着物も、ニューヨークの風景や花火といった奇抜な柄をあしらった。
のり置き職人の中島良二さんは、金銀粉をのりに混ぜて細密な12神将像やまんだらを描いた。
デザイナーのyomoko un(ヨモコ・アン)さんが試作したドレスやいすのカバーは大胆な色使いが目を引く。出品作家の一人、太田正伸さん(51)は「友禅をより身近に感じてもらえたら」と期待する。
会期中無休。14日以降の毎週土日は手描きのハンカチを作るワークショップ、14、15両日はスニーカーとTシャツの絵付け体験(いずれも有料)がある。