ジャンル・エリア : 三重 | 鉄道 2014年08月05日

風鈴を車両に取り付ける社員=伊賀市の伊賀鉄道上野市駅で
伊賀市の伊賀鉄道で、伊賀焼の風鈴をつるした列車が運行され、「チリンチリン」と澄んだ音が乗客に涼を届けている。31日まで。
鉄道のマスコットキャラクターふくにんを車体に描いた2両編成の車内に20個をつるした。暑さを忘れる演出として、つり手近くには造花のアサガオ、窓にはすだれを飾った。
地元出身の俳人、松尾芭蕉(1644~94年)の生誕370年を記念し、風鈴には短冊の代わりに芭蕉の句を記した絵手紙もつるした。
鉄道は旧近鉄伊賀線で、現在は近鉄と市が出資する第3セクターが運営する。鉄道の利用促進に取り組む団体「伊賀鉄道友の会」などが、夏休み中の乗客を増やそうと5年前から始めた。
風鈴列車は伊賀上野-伊賀神戸間を不定期で走る。運行時刻は前日の午後5時ごろ決まる。問い合わせは上野市駅=電0595(21)3231=へ。
(植木創太)