ジャンル・エリア : まちおこし | 近畿 | 鉄道 2014年09月11日

完成した切り絵ラッピング電車を紹介する早川鉄兵さん=彦根市内で
湖北、湖東地方の平野部を走る近江鉄道に、車体に動物の切り絵を飾ったラッピング電車が登場。13日から10月12日まで全線で運行される。
鉄道を生かしたまちづくりを進める米原市の事業に賛同した同鉄道の協力で実現。切り絵は、同市曲谷の切り絵作家早川鉄兵さん(32)が制作。図案作りから始め、今月3日から彦根市の近江鉄道彦根駅構内にある車両車庫で連日制作作業を続け、9日に完成した。
切り絵は、米原市内に生息する動物がテーマ。幅1メートル、延長70メートルの黒色シートにハサミとクラフト用カッターを入れ、シカやクマ、フクロウなど15種類計160匹・頭を作り、2両編成の列車に張り付けた。
手作業のため動物たちのしぐさは多種多様。早川さんは「切り絵を見た人それぞれの物語を描いてほしい。森の中にいる感覚で車窓からの景色を楽しんでもらえたらうれしい」と笑顔で話した。
(曽田晋太郎)