ジャンル・エリア : まちおこし | 山 | 岐阜 2014年10月02日

絡みあうように伸びたコナラとヒメコマツの木=恵那市岩村町の三森山で
恵那市の岩村町富田地区と上矢作町境にある三森山(1、100メートル)の山頂近くで、抱き合うようにして伸びるコナラとヒメコマツが見つかった。「山のシンボルに」と、富田地区の住民らによる「岩村・山の会」が保存活動を進めている。市観光協会岩村支部も活動を後押しし、木の愛称を公募する。
2本の木は、会のメンバーで山の植物を調べている岡田能彦さん(66)が2月、登山道から20メートルほど脇で確認した。「針葉樹と広葉樹が絡み合うように育っていて驚いた」と振り返る。会によると、コナラは高さ約15メートルで樹齢は200年ほど、マツは約30メートルで80年ほどという。
三森山では、7本の枝が伸びる松の大木「七本松」がシンボルだったが、10年ほど前に枯れてしまった。会は“合体木”を新たなシンボルにしようと、4月から周囲のササを伐採し、倒れそうな木を間伐している。
会長の細井健吉さん(74)は「一目見てすごいと感じた。後世に守り伝えていきたい。山を訪れて、2本の木の愛称を考えてほしい」と呼び掛ける。
三森山は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の胞衣(えな)(へその緒)を納めたという恵那山に対し、緒を絶ったかまを祭ったと伝承される。三森神社もあり、地元の人たちに親しまれている。
(問)市観光協会岩村支部=0573(43)3231
(生田貴士)