ジャンル・エリア : まつり | 愛知 | 海 2015年03月03日

世界一小さいイカである「ヒメイカ」=名古屋市港区の名古屋港水族館で
3日のひな祭りにちなみ、名古屋港水族館(港区)は「ヒナイカ」の別名を持つ世界一小さなイカ「ヒメイカ」を展示している。31日まで。
ヒメイカは海草のアマモが群生する浅瀬のアマモ場に生息。日本中に分布しており、水族館に来た約20匹は、飼育員の春日井隆さん(47)が南知多町で捕まえた。
黄土色や黒の小さな斑点がある半透明な体のヒメイカは、成長しても長さ3センチ、重さ1グラム未満。日本人の食卓で一般的なスルメイカに比べ、重さにして500分の1のかわいいサイズだ。
イカではヒメイカの仲間だけが背中に粘着細胞を持ち、波に漂うアマモに張り付くことがある。自分より大きいエビなどを食べる際、口から吐き出した消化液で溶かしてから食べる体外消化という珍しい習性も持つ。3月は繁殖の季節のため、展示中に産卵が見られる可能性がある。展示は南館2階の「発見の玉手箱」コーナーで。月曜休館。
(中野祐紀)