ジャンル・エリア : まちおこし | 富山 | 歴史 2015年04月15日

石管や神棚が並ぶ金屋石の展示コーナー=砺波市庄川町金屋で
砺波市庄川町原産の金屋石を知ってもらおうと、庄川峡観光協同組合と市民グループ「金屋石を語る会」は14日、庄川水記念公園ふれあいプラザ(同市庄川町金屋)に展示コーナーを新設した。歴史や特徴を説明したリーフレットや散策マップも作り、金屋石を庄川の観光資源として発信する。(近藤統義)
金屋石は弾力があり加工しやすく、建材に用いられた緑色凝灰岩。江戸後期に採掘が始まったとされ、1843(天保14)年以降の金沢城修築では用水から引く水路に使われた。コンクリートが普及した昭和期から生産は落ち込んだ。
展示コーナーには最後の石工の一人、石沢勝さんが所有していた金屋石製の神棚のほか、黒部市の十二貫野用水の石管や石切り道具、大正期に組織された石材会社の株券など約25点を並べた。散策マップでは金屋石を使っている庄川町の神社や石碑を紹介。石工たちが着ていたはんてんも新調し、今後は組合員らがガイドとして観光客に金屋石の魅力を解説していく。