ジャンル・エリア : 富山 | 芸術 2015年07月27日

いわさきちひろの作品を解説する長井瑶子さん(左)=滑川市立博物館で
子どもや反戦をテーマに描き続けた画家いわさきちひろの作品展が26日、滑川市立博物館で始まった。8月30日まで。
1918年、福井県武生町(現越前市)生まれ。確かなデッサン力と、ぼかしやにじみの表現を使い、純真な子どもの世界や、戦争と子どもを題材にした作品を描いた。74年に55歳で亡くなった。
作品展では、夏の風に吹かれるあどけない少女の絵や、母とともに戦火に巻き込まれた男児の絵など60点を展示している。
初日は、長野県松川村の「安曇野ちひろ美術館」学芸員、長井瑶子さんが展示作について解説した。長井さんは「ちひろの絵はかわいらしい絵が印象的だが、かわいい子どもたちを戦火にさらさないでほしいとの願いを込めた作品も数多い」と語った。 (伊東浩一)