ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 鉄道 2016年01月27日

犬山橋で写した写真について語る秋元さん=各務原市鵜沼各務原町で
全国でも珍しく、鉄道と自動車が併用していたころの犬山橋(各務原市-愛知県犬山市)を走る名鉄電車など、懐かしい風景を写した鉄道写真展が、各務原市鵜沼各務原町のアピタ各務原店で開かれている。2月21日まで。
A4大の作品およそ200枚が展示されており、そのほとんどは愛知県弥富市の写真店経営、秋元隆良さん(54)が撮りためたもの。秋元さんは中学生の時から鉄道写真に興味を持ち、30年ほど前から、趣味で全国の鉄道を撮り続けている。
犬山橋周辺は、お気に入りの撮影場所の一つ。丸みのある車体から「いもむし」の愛称で親しまれた3400系の車両が自動車と並んで橋を渡る光景や、名鉄を代表する「パノラマカー」など17枚を展示。橋は2000年に鉄道専用になったため、今では見られない貴重な写真だ。
かつて各務原市内で名鉄からJR高山線に乗り入れたディーゼル特急「北アルプス」や、岐阜市内などを走っていた名鉄美濃町線など、失われた鉄道をめぐる風景を今に伝える写真が並ぶ。秋元さんは「鉄道の写真を通して、懐かしい気持ちになってもらえたら」と来場を呼び掛けている。
(宮崎正嗣)