ジャンル・エリア : 動物 | 展示 | 愛知 | 水族館 2016年02月03日

(左)豆のような小さな固体が集まって暮らすマメスナギンチャク(右)鬼のような角を持つコンゴウフグ=いずれも名古屋市港区の名港水族館で
節分に合わせて名古屋港水族館(名古屋市港区)では、鬼のような角を持つコンゴウフグと、豆のような個体が寄り添うマメスナギンチャクを南館2階入り口付近で特別展示している。7日まで。
フグは縁起をかつぎ「フク(福)」とも呼ばれる。今回は、昨年12月上旬に知多半島で飼育員が採取した頭と尻に2本ずつ長い角がある鬼のような姿のコンゴウフグ2匹を展示。体長6センチほどで、黄色い体に白い斑点がある。20センチほどに成長するという。
マメスナギンチャクは、体長1センチ未満だが、何匹も寄り添うように石にへばりつくため、全体で大きな生物のように見える。日本では南伊豆や和歌山沖から南の岩礁帯に生息。サンゴのように日差しが届く海にいる。
展示水槽内では、豆まき用の豆のごとく、マメスナギンチャクがへばりついた石をますに入れて雰囲気を演出。福と鬼の両方の特徴を持つコンゴウフグがその上を泳ぎ、「鬼は外、福は内」と言わんばかりの空間に仕立てている。入館料は高校生以上2000円、小中学生1000円など。
(室木泰彦)