
見頃を迎え、愛らしい花を咲かせるミツマタ=越前市の卯立の工芸館前で
和紙の原料になるミツマタの花が、県内で見頃を迎えている。越前市新在家町の越前和紙の里にある卯立(うだつ)の工芸館前では28日、約10メートルにわたって小さなオレンジ色の花が咲き誇り、職人らがすいたばかりの和紙を乾かす作業を見守った。
ミツマタはジンチョウゲ科の落葉低木で、枝先が3方向に分かれているのが名前の由来。皮が和紙の原料になる。越前和紙工業協同組合によると今年は今月10日ぐらいから花を咲かせ始めた。4月初旬ぐらいまで楽しめるという。
同組合の石川浩理事長(54)は「紙の原料となる花の香りと美しさを見に、和紙の里を訪れてほしい」と話している。
(山内道朗)