ジャンル・エリア : テーマパーク | 動物 | 愛知 2016年04月28日

アビシニアコロブスの雌と全身が白い赤ちゃん
申(さる)年の今年も、犬山市の日本モンキーセンター付属世界サル類動物園に、ベビーラッシュの季節がやってきた。生後数カ月間だけ親と違う色の体毛に覆われる赤ちゃんもおり、愛らしい姿が来園者の心をわしづかみにしている。
センターによると、今年1月1日から4月26日までに誕生した赤ちゃんは7種13匹。うちワオキツネザルやヤクニホンザルなど6種11匹が3、4月に生まれた。
主席学芸員の高野智さん(41)によると「雄が育児に協力的なイクメン」「赤ちゃんを抱いている時間は母親も他の雌もほとんど変わらない」など、育て方は種類によってさまざま。
3月22日に誕生したアビシニアコロブスの赤ちゃんは、ウエーブのかかった白い毛が全身を覆っている。生後3~4カ月で大人と同じ黒い体毛になり始めるという。
4月22日に生まれたフランソワルトンの赤ちゃんは、全身が磨いた銅のような明るいオレンジ色。こちらも3カ月ほどで、白と黒の体毛に変わってくるという。
どちらも母親や他の雌にしがみつき、大きな目で来園者を見つめ返す。担当飼育員によると2匹とも順調に育っている。

フランソワルトンの雌と赤ちゃん
センターでは、ワオキツネザルがいる「Waoランド」のデッキを一部撤去し、サルと同じ地面の上で観察できるようにするなど、園内の一部をリニューアル。大型連休中にはツツジも見頃を迎えそうだ。
連休中の29日から5月9日まで無休。(問)モンキーセンター=0568(61)2327

一部を改修し、より観察がしやすくなった「Waoランド」=いずれも犬山市の日本モンキーセンターで
(田中富隆)