ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 近畿 2016年05月25日

展示されている近江上布の着物や小物=愛荘町役場愛知川庁舎で
愛荘町は町役場愛知川庁舎の玄関ホールで、近江上布の着物と生平(きびら)の帯などを展示している。全て手織りで、合わせると70万円相当になる。
国指定の伝統的工芸品の生平は、麻の繊維を手でねじる「手績(てう)み」で作った糸を用いて織った布のこと。
着物は、県麻織物工業協同組合が「近江麻布史」の再発刊を記念して町に寄贈した。町出身の伝統工芸士野々村芙美子さん(81)=大津市=が、町産の繊維を含む糸で手織りした。着物はきめ細かい模様が特徴で、涼しげな雰囲気が伝わってくる。このほか、生平で作った数寄屋袋などが並んでいる。
野々村さんは「伝統の技術で織り上げた着物を見に来てほしい」と話している。
(山村俊輔)