ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 歴史 2016年07月14日

2000種類2500本のジュースのビンが並ぶ会場
昭和30~50年代に全国各地で飲まれた清涼飲料水のビンを集めた企画展「夏・レトロジュースビンの世界」が、北名古屋市熊之庄の市歴史民俗資料館で開かれている。懐かしいビンの数々が、幼いころに飲んだ味を思い出させる。
コーラ、サイダー、オレンジジュース・・・。会場には2000種類計2500本の空きビンが並ぶ。細長いもの、くびれたもの、ガラスに細かい模様が入ったもの。すべてのビンは、今年2月に神奈川県の収集家から寄贈されたものだ。昭和の当時は、全国各地で地域限定のジュースが数多く売られていた。会場では、それらが県別に展示されている。
「有名な商品をまねした名前が多いですよ」とは学芸員の伊藤明良さん(42)。コーラは「コカ・コーラ」に似た赤いラベルが多く、オレンジジュースは「プラッシー」を意識して「シー」を付けた商品が目立つ。

店頭でジュースを冷やした冷蔵庫
大手メーカーのジュースのビンを再利用した商品も。「メトロサイダー」や「ミリオンサイダー」というラベルが貼られたビンをよく見ると、「三ツ矢サイダー」の文字が浮き上がっている。
会場には、冷えたジュースを売るために使われた冷蔵庫や、ビンを運ぶための木箱なども展示されている。当時の新聞や雑誌に掲載されたジュースの広告も楽しむことができる。伊藤さんは「自分が小さいころに飲んだ商品を探してみてほしい」と話している。
展示は8月30日までで無料。期間中の休館は7月が19日と25日、8月は1、2、8、15、22、29日。(問)市歴史民俗資料館=0568(25)3600
(井上峻輔)

昭和40年代の雑誌に掲載されたコカ・コーラの広告=いずれも北名古屋市熊之庄の市歴史民俗資料館で