ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 文化 2016年07月26日

碧南市を代表する山車2基の展示が始まった市民ホール=碧南市役所で
碧南市内2地区の祭礼の主役がそろい踏み-。大浜中区と鶴ケ崎区にそれぞれ江戸時代から伝わる山車2基の展示が25日、市役所で始まった。市庁舎での展示は初めて。8月19日まで。
2基は大浜中区の中之切車と鶴ケ崎区の玉車で、どちらも市の有形民俗文化財。地元の秋の祭礼で練るが、日程が重なるため、一堂に会する機会はほぼなかった。
展示は両地区の山車保存会が交流と山車文化PRのため合同で企画。普段は解体して保管してある山車を23日から市庁舎1階の市民ホールで組み立てた。
重みが特定の床に集中しないよう車輪を外し、木製の台座に置いた以外は祭礼とほぼ同じ仕様。高さは6メートル超。会場は吹き抜けのため、2階から見下ろすこともできる。会場ではこの日、安全祈願の神事が営まれた。
鶴ケ崎区山車保存会の板倉昭正会長(73)は「建物の中だと山車の大きさが分かりやすく、迫力が増す」と満足そう。大浜中区山車保存会の鈴木良和会長(59)は「庁舎で長期の展示は画期的。山車の魅力をじっくり味わってほしい」と話した。
市民まつり「元気ッス!へきなん」が開かれる30日の午後6時と8時に、秋の祭礼で披露している三番叟(さんばそう)とからくり人形の実演もある。
(片山健生)