ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 文化 | 福井 2017年03月01日

500体以上のひな人形が並び、華やかな店内=あわら市のギャルリー・ラコンテで
桃の節句(3月3日)を前に、あわら市大溝2のギャラリー喫茶「ギャルリー・ラコンテ」で、一風変わったひな人形展が開かれている。500体以上が並ぶ中、段飾りの隙間に鎮座する男声合唱団の5人ばやし、囲碁や将棋に興じる仕丁(しちょう)などが見る人の笑いを誘っている。14日まで。
目隠し鬼中のおひなさまや、ブランコで揺れる5人ばやし。段飾りの澄まし顔の人形たちと比べ、どこか人間くさい。オーナーの志賀厚(あつみ)さん(67)が「何か、面白いことを」と、10年ほど前から小さな碁盤や百人一首の札など小道具を添え、人形にポーズを取らせてきた。「笑い、怒り、泣いてる仕丁は、表情豊かなので使いやすい」と明かす。
今年の目玉はペットボトルや工具入れ、設計図を前に顔を真っ赤にして作業する仕丁。志賀さんの本業は宮大工で、設計図は本物を縮小コピーした。全部並べるのに10日以上かかっただけに「じっくり眺めて、いろいろ見つけて」と話す。
水、木曜日は休みで、開店は午前11時~午後5時。
(北原愛)