ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術 2017年03月06日

初公開となる棟方志功の油彩画などが並ぶ会場=南砺市福光美術館で
地域ゆかり美術家13人の26点を展示
南砺市福光美術館が1994年の開館から集めてきた作品を紹介する「収蔵美術品展」(北陸中日新聞など後援)が、同館で開かれている。同市福光地域ゆかりの板画家・棟方志功が南砺の風景を描いた油彩画2点などを初公開している。26日まで。
福光地域にゆかりのある美術家13人の絵画や彫刻など計26点を展示。初公開となる志功の油彩画は「道宗寺の山門図」と「袴腰山遠望(はかまごしざんえんぼう)」の2点で、上平地域にある行徳寺の山門と城端地域にある袴腰山を素朴な筆致で描いている。砺波市出身の彫刻家・永原広さんが制作した「棟方志功座像」も初公開となる。
ほかには、福光出身の日本画家・石崎光瑶(こうよう)がボタンや小菊を描いた掛けふくさや、同じく福光出身の彫刻家・川原竜三郎さんが手掛けた女性のブロンズ像「アドリアの海」などが目を引いている。
観覧料は一般500円、高校、大学生は300円、中学生以下無料。火曜休館。12、26日には学芸員によるギャラリートーク、19日には「加賀花てまり」を作るワークショップを予定。(問)同館0763(52)7576
(渡辺健太)