ジャンル・エリア : 歴史 | 福井 | 花 2017年03月08日

修復中の唐門を背に、春の訪れを告げるマンサク=福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で
冬型の気圧配置となった7日、福井市城戸ノ内町の一乗谷朝倉氏遺跡でも断続的に雪が降った。
江戸時代中期に建て替えられた唐門は1月からの修復で扉が外されており、いっそう寒々しい姿を見せていた。
遺跡管理事務所によると、唐門の扉が修復されるのは54年ぶり。2枚の正面扉と左右のくぐり戸は鯖江市内の建材業者に運ばれ、腐食した部分を取り除く作業が続いている。金具も新調され、今月下旬には再び取り付けられる。
朝倉氏遺跡保存協会の岸田清会長(69)は「風で扉が飛ばされたのではと心配されることもあったが、大丈夫。こんな姿を見られるのも珍しい」と話す。
一方、遺跡内では春の訪れを告げるマンサクがひっそりと黄色い花を咲かせている。岸田会長によると、遺跡内にはマンサクの木が8本あり、ことしは1月下旬から花が咲き始めた。花は細長いひものような独特の形をしていて、今月末まで楽しめるという。
(梶山佑)