ジャンル・エリア : 神社・仏閣 | 福井 | 花 2017年05月02日

見頃を迎え、甘い香りを漂わせるフジの花=坂井市春江町藤鷲塚で
坂井市春江町藤鷲塚の白山神社で、県指定天然記念物の大フジが満開となった。1日は朝からの雨にぬれた花びらが鮮やかさを増し、薄紫のベールのよう。静かな境内に、ほのかな甘い香りが漂っていた。幹周りは最大で1メートルを超え、高さは10メートル。縦10メートル、横17メートルの藤棚が境内をすっぽりと覆っている。期間限定で設けられた見物台に上れば、眼下に広がるフジの花を楽しめる。春貴満区長(59)は「30日の陽気で一気に満開になった」と話す。
枝が密集して藤の花が垂れ下がりにくくなっているため、4分の1ずつ4年間かけて剪定(せんてい)を計画。今年2月に1回目を実施した。剪定が終われば、下からも以前のような壮観さを楽しめるという。
見頃が続く6日までは見物台を設置し、日没後にはライトアップもする。
(北原愛)