ジャンル・エリア : 福井 | 自然 | 花 2017年05月31日

翁のひげような綿毛をひろげるオキナグサ=大野市南六呂師で
オキナグサは、赤紫色の花を下向きに咲かせた後、種から白く長い毛が伸びる。さらに、綿毛となり、球体状に膨らんでいく。
県内では自生地は絶えたが、かつて多くが咲き誇った六呂師高原で自生していた株が、人の手により生きていた。それを復活させる市内の愛好家グループ「オキナグサを蘇(よみがえ)らせる会」が、六呂師高原スキーパークの下部に花壇を築いて育てている。
会のメンバーで、六呂師高原で農家民宿「このは」を営む矢尾政士さん(67)は自宅の庭でも200株ほど育てており、30日もぎっしりと綿毛を広げる光景が見られた。綿毛は6月中旬まで見られそう。
(正津聡)