ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 石川 2017年08月04日

防空ずきんや家庭向けの防空防火の冊子など戦争資料が並ぶ会場=七尾市御祓町で
第二能登丸は1945年8月28日、港で働く労働者を乗せて米軍の機雷に接触し、28人が犠牲になったと伝えられている。
会場では小学生や教員らが生存者への聞き取りを基に製作した巨大紙芝居を展示。出港するまでの様子や船が機雷に接触した際の衝撃が生々しく描かれている。
ほかに、防空ずきんや家庭用の防空防火の冊子、戦争末期に市内で建設が計画されていた相馬飛行場の調査結果など、戦時中の市民生活や市内の様子を学ぶことができる資料が多く並んでいる。
広島平和記念資料館から提供された原爆写真パネル30枚も並ぶ。原爆の構造や威力がイラストで解説されているほか、爆風や放射線による負傷者の写真が見られる。県内在住の被爆者のインタビューをまとめたDVDも上映している。
企画した市の担当者は「戦後72年という長い時がたっているが、戦争の記憶が薄れぬよう平和について考えるきっかけにしてほしい」と話している。
8日まで。午前9時~午後5時(最終日は午後3時)。入場無料。