ジャンル・エリア : まつり | 動物 | 花 | 静岡 2017年12月21日

スイセンが咲く遊歩道をパレードするペンギン=下田市須崎の爪木崎水仙園で
◆水族館のペンギン出張
下田市須崎の爪木崎水仙園で20日、恒例の水仙まつりが開幕した。来年2月10日までさまざまな催しが繰り広げられる。開幕を記念し、市内の下田海中水族館のオウサマペンギンが出張パレードし、開幕に花を添えた。
市観光協会主催で今年で52回目。同園は相模灘を望む須崎半島先端に位置し、海岸一帯の10万平方メートルに300万本のニホンスイセンが群生している。遊歩道が整備され、爪木埼灯台まで海や空の絶景を眺めながら散策できる。観光協会によると、今年は比較的温暖な気候が続いたため、平年よりも花の生育が早く現在は三分咲き程度。見頃は来年1月上旬の見込み。
開幕式で、観光協会の山田孝志会長は「花の咲き具合は良好。多くの人をおもてなしの気持ちで迎えたい」とあいさつ。テープカットの後、体長90センチの雌雄のペンギン2羽が先導して、市内の浜崎小学校の1年生18人とともに遊歩道をパレードした。観光客らは、黄色の花柱に白い花びらのスイセンとペンギンの共演をカメラに収めるなどして満喫していた。
期間中の1月7、14、21日は午前10時から、郷土料理の池之段煮味噌(いけんだにみそ)鍋を先着200人に無料で振る舞う。問い合わせは市観光協会=電0558(22)1531=へ。
(中谷秀樹)