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【愛知】レトロ建築巡りどうぞ 岡崎市が市内散策マップ作成

ジャンル・エリア : まちおこし | 愛知 | 文化  2018年01月12日

岡崎市の近代建築を巡るウオーキングマップ=岡崎市役所で

岡崎市の近代建築を巡るウオーキングマップ=岡崎市役所で

 岡崎市は、旧本多忠次邸(欠町)など市内の近代建築を巡るウオーキングマップ「岡崎レトロめぐり~近代建築をたずねて~」を作成した。職員による手作りで、建築物の写真を絵のように加工したレトロなデザイン。市教委社会教育課の担当者は「岡崎は江戸時代の文化が有名だが、近代以降の文化財の面白さも知ってほしい」と期待する。

 巡る対象は、明治期から昭和初期にかけての建築物。マップでは旧額田郡公会堂(朝日町)や殿橋(明大寺町)、八丁味噌(みそ)の味噌蔵(八帖町)のほか、教会や配水塔など10カ所を掲載。1、2時間で歩ける3つのモデルコースを紹介している。

 国登録有形文化財の岡崎信用金庫資料館(伝馬通1)は中部地方の近代建築の第一人者だった鈴木禎次の設計で、1917(大正6)年に岡崎銀行本店として建設。赤れんがや地元産の花こう岩を用いた洋風建築で戦後は岡崎商工会議所会館としても使われた。「インスタ映え」を狙い、雰囲気のある写真を撮れるスポットも取り上げた。

 A3サイズだが、折り畳むとA6サイズの本のようになり、6ページにわたって建築物が説明されている。紹介されている建物のうちの5カ所のほか、名鉄東岡崎駅、岡崎信金の本支店で受け取れる。マップは3カ所を回ると八丁味噌がもらえるスタンプラリーの台紙にもなっている。(問)市教委社会教育課=0564(23)6177

旧額田郡公会堂の保存活用策募る

旧額田郡公会堂

 岡崎市は大正期に建てられた洋風建築で国重要文化財の旧額田郡公会堂と旧額田郡物産陳列所(いずれも朝日町)の保存活用計画を策定している。22日まで市民から意見を募っている。

 旧額田郡公会堂は1913(大正2)年に建てられ、16年に岡崎市公会堂となった。当時は「岡崎一のモダンな西洋館」といわれたという。69~2010年は市郷土館として活用。物産陳列所では、地元の産品の展覧会などが開かれ、郷土館の収蔵庫としても使われてきた。

 耐震上の問題から2010年4月に閉館。今回の計画では耐震補強の上、公会堂を市民が式典や講演会などに使える場にし、陳列所に市の歴史や文化を紹介する展示、工芸の体験コーナーを設けることを検討している。

 保存活用計画は市のホームページ(「岡崎市パブリックコメント」で検索)で閲覧できる。意見は郵送やファクスでも提出できる。(問)市教委社会教育課=0564(23)6177

 (森田真奈子)