ジャンル・エリア : 自然 | 花 | 長野 2018年03月07日
天龍村のJR伊那小沢駅近くのカンザクラがほころび始め、村は6日、開花を宣言した。暖かな日差しに誘われるように淡いピンク色の花がつぼみから顔を出し、信州にもようやく春の足音が近づいてきている。
天竜川を望む駅ホーム脇にひっそりと植わるカンザクラは、県内で最も早く咲くサクラとされる。
村によると、1936(昭和11)年に同駅の開業を記念して、3本のカンザクラの木を植樹。その後、10本ほどが植えられたが、昨年9月の台風で5本ほどが倒木。開花宣言を出す基準にしている2本の木のうち1本も被害に遭い、今年は残った1本で開花を判断した。
今年は例年に比べ気温が上がらず、昨年より10日ほど遅い開花。現在は一分咲きで、見ごろは3月下旬ごろになる見込みという。
(牧野良実)