ジャンル・エリア : 展示 | 近畿 2018年03月09日
県立近江学園(湖南市)に入所する15~18歳の園生11人が作った焼き物と木工品の展示即売会が、9日から近江八幡市為心町元の観光案内所「白雲館」で開かれる。15日まで。
同園は「障害福祉の父」とされる故糸賀一雄氏らが創設した児童福祉施設。中学を卒業した知的障害のある子どもたちが共同生活をしながら、社会的自立などを目指してものづくりに励んでいる。
今回は窯業科と木工科の園生が手掛けた皿や器、椅子などの実用品から、オブジェやランプシェードなどの芸術品まで約30種類を展示した。値段も1個50円の箸置きから、ケヤキの一枚板を天板に使った1脚5万円のテーブルまで幅広い。
製作はあくまで職業指導の一環のため、一つ一つがじっくり時間をかけて丁寧に作り込まれている。商売目的ではないため市販品よりもお値打ちで、リピーターは多いという。
同園の山崎隆之児童指導員(29)は「障害があってもこれだけ頑張れることを、作品を通して知ってほしい」と話す。期間中は園生も参加する。
(平井剛)