ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史 2018年03月14日
昔話、国宝、東京五輪シート・・・
明治-平成期の貴重な切手1000点を並べた企画展「切手をたのしむ」が、射水市新湊博物館で開かれている。4月15日まで。
かぐや姫や浦島太郎などの「昔話シリーズ」、東照宮陽明門や清水寺本堂といった「国宝シリーズ」など多彩。東京五輪の小型シート(1964年)も並んだ。
戦時中の切手は紙質が悪く、沖縄県が米軍統治下にあった64年に発行した「琉球切手」は3セント切手になっているなど、指先ほどの大きさの印紙から広い時代背景が読み取れる。
明治期に郵送された封筒は切手を貼る位置が定まっておらず、大正期は左上にそろっていることから、市民が郵便に慣れていったのも見て取れる。稲垣尚美主任学芸員は「切手は日本の印刷技術が集められた芸術品。絵柄以上に情報が詰まっている」と魅力を語る。
入館料は一般310円、65歳以上は150円で、中学生以下は無料。火曜定休、22日は休館する。 (山本拓海)