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【岐阜】故郷本巣に高木貞治博士記念室オープン

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜  2018年03月30日

オープンした高木貞治博士記念室で開かれた内覧会=本巣市上保で

オープンした高木貞治博士記念室で開かれた内覧会=本巣市上保で

 旧数屋村(現本巣市数屋)の出身で、世界的な数学者として知られる元東京帝国大(現東大)教授の高木貞治博士(1875~1960年)の生い立ちや遺品を紹介する記念室が29日、本巣市上保の市富有柿センター3階にオープンした。記念式典が開かれ、関係者約40人が出席した。

 「高木類体論」を完成させた高木博士は、近代数学の方向性を示したと言われている。数学界のノーベル賞とも言われる第1回フィールズ賞の審査員も務めた。

 式典では藤原勉市長が「数学を生かしたまちづくりが、市民の未来を切り開く一助になるよう、進めていきたい」とあいさつ。学術アドバイザーとして、東京理科大の秋山仁栄誉教授、数学者でジャズピアニストの中島さち子さんに、委嘱状を手渡した。

 記念室は58平方メートル。高木博士のメガネや幼少時代の作文といった遺品など、37点を展示。生い立ちや恩師とのエピソードなども紹介している。このほか、富有柿センター2階の展示スペースにも、遺品などを100点並べた。

 内覧会に参加した糸貫中学2年の男子生徒(14)は「高木貞治博士のことが、とても分かりやすかった。本物の勲章があって、すごいと思った」と話していた。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館は無料。

 (秋田佐和子)