ジャンル・エリア : 川 | 自然 | 花 | 近畿 2018年04月03日
長浜市相撲庭町(すまいにわちょう)の三谷尻川(みたにじりがわ)河川敷で2日、住民が20年以上前に植えたスイセンとソメイヨシノがそろって満開となり、見物客を楽しませている。
地元世話人の山田喜嗣(よしつぐ)さん(68)によると、獣害対策のためにイノシシやシカが嫌うスイセンを植え、株分けなどの世話をしてきた。2000本以上あるスイセンが好天の影響で平年よりも1、2週間早く咲き、ソメイヨシノの見頃と重なった。
現地は七尾山の麓。スイセンやソメイヨシノを植えたのは、1896(明治29)年9月の琵琶湖大水害や、1959(昭和34)年9月の伊勢湾台風で壊滅的な被害を受けた歴史を振り返る意味もあった。
山田さんは「獣害と水害に悩まされてきたが、地域活性化も目的に植えた。ぜひ見に来てほしい」と話す。
現地は、ほのぼのデイサービスセンター浅井(同市今荘町)から南東方向に1.2キロ。
(桑野隆)