ジャンル・エリア : イベント | グルメ | スポーツ | テーマパーク | 福井 2018年04月27日
大野市南六呂師のスキー体験施設「六呂師高原スキーパーク」に、雪がなくても滑走が楽しめる人工ゲレンデが完成し、29日にオープンする。北陸3県初のサマーゲレンデで、通年型スキーリゾート施設として六呂師高原の再興に期待される。
スキーパークは県が約1億5000万円を投じて整備した初心者向けの緩斜面ゲレンデ。2016年度から冬季営業しているが、通年型スキー場として、昨年6月から人工ゲレンデを追加整備してきた。
人工ゲレンデは全長約300メートル、幅約25メートル、平均斜度は7~10度、特殊ポリエチレン製の緑色マットが敷き詰められている。マットには長さ約3センチのブラシが密集し、滑走性向上と摩擦熱によるマットの冷却を図るため、点在するスプリンクラーから数分ごとに霧状に散水される。スキーのほか、冬は滑走できないスノーボードが可能。ゲレンデ上部には手持ち式の簡易リフト2基(100、200メートル)で登る。
26日は関係者向け内覧会があり、スキーやスノーボードを装着した関係者が緑の中を滑り降りる爽快感を満喫していた。滑走体験した県スキー連盟の長谷部祐円(ゆうえん)理事長(63)は「雪上に限りなく近い感覚。夏場の練習場所に最適で、緩やかな傾斜は初心者でも安心。スキー、スノーボード人口の拡大に期待したい」と話していた。
営業時間は午前8時半~午後5時半。料金は大人2000円、小学生以下1000円。ゴールデンウイークと夏休み、5月と9月の土・日曜・祝日、10月第1週の週末は一般開放するが、その他の平日などは予約が必要。スキー、スノーボードともレンタルがある。ヘルメットやプロテクターは無料で貸し出すが、転倒に備え肌を露出しない服装が必要。
29、30両日はオープン記念として、各種グルメの販売やステージイベントなどがある。(問)六呂師高原スキーパーク=0779(67)1066
(藤井雄次)