ジャンル・エリア : その他 | 石川 2018年05月06日
穴水町内浦の研修宿泊施設「のとふれあい文化センター」は今月から、約10年ぶりに館内の宿泊者向けの浴場を「公衆浴場」に様変わりさせ、営業を始めた。2007年の能登半島地震の直後、無料で開放し、復興に向け奮闘する町民らの疲れを癒やして以来の再開だ。施設の担当者は「利用者の憩いの場所になってほしい」と願う。
同センターは1994年にオープン。男女それぞれの浴室は約40平方メートルの広さで、約10平方メートルの浴槽がある。町民らが発表会などで利用する「ラベンダーホール」なども併設する。
もともと宿泊者専用の浴場だったが、2005年ごろから公衆浴場として営業を始めた。1日5、60人が利用する日もあった。能登半島地震の直後には「温かいお風呂に入ってほしい」と、半年間ほど町民らに一般開放した。その後、町内の別の入浴施設が営業を再開したこともあり、宿泊者専用の浴場に戻った。
再び公衆浴場の看板を背負ったのは、今年冬の大寒波がきっかけだ。町などで断水や水道管の凍結が相次ぎ、「日帰りで利用したい」との声が寄せられた。この時は浴場を開放できなかったが、「また喜んでもらいたい」と再開を決めた。
担当者は「温かいお湯につかり、ゆっくりとした時間を過ごしに来てほしい」と話した。営業時間は午後3~10時(最終入場は9時半)。休館日は毎週月曜など。料金は大人(12歳以上)440円、中人(6歳以上、12歳未満)130円、小人(6歳未満)50円。シャンプーとボディーソープを備え付ける。(問)同センター0768(52)3401
(田井勇輝)