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【滋賀】アトリエ巡って作家と話そう 高島で11~13日、手作り作品出展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 芸術 | 近畿  2018年05月09日

自身が手がけた作品を手に、イベントの魅力を語る山口さん夫妻=高島市安曇川町で

自身が手がけた作品を手に、イベントの魅力を語る山口さん夫妻=高島市安曇川町で

 高島市でものづくりに携わる工芸作家たちが、年に一度だけアトリエを開放する「湖西手仕事工房めぐり あけっぴろげ」が、今年も11~13日に開かれる。今年19年目で、作り手と話したり、作品をその場で買ったりできるのが魅力だ。

 「あけっぴろげ」は今から約20年前に、地元のチャリティーイベントをきっかけに全国各地から移り住んできた作家たちの「名簿」ができたのがきっかけ。作家の一人が「せっかくみんなが知り合えた。何かみんなで祭りのようなことをやらないか」と提案したという。地域との関わりや交流など、移住者ならではの悩みを持つ人もおり「高島の人に、私たちが何をやっているのか知ってもらいたい」と、工房を開放して地域と交流するイベントとして始まった。

 初期メンバーで照明とオブジェ作家の山口耕一郎さん(64)、妻で陶芸作家の清美さん(66)は、24年前に京都市から栗東市を経て、高島市に移り住んできた。「イベントの会議は毎回各家庭の持ち回り。作業場の鉄板をテーブルに、内容や担当を話し合った」と耕一郎さん。清美さんも「来てくれる人にだけじゃなく、メンバー間でも『家も気心も全てオープンにしよう』という思いがあった」と話す。

 今年参加する作家は11人。いずれも移住作家で、染めたシャツやランプ、バッグに酒器などさまざまな作品が並ぶ予定だ。山口さん夫妻の自宅では、庭先にベンチを並べて、訪ねてきた人が飲食できるようにも配慮する。毎年来てくれるリピーターとの楽しみは、近況を報告し合うこと。「ハイキングがてら作品を楽しんで、私たちといっぱいおしゃべりしてほしい」と話していた。

 3日間とも、午前10時~午後6時まで、会場は各アトリエで全6カ所。詳細はホームページを「湖西仕事工房めぐり あけっぴろげ」で検索、もしくは(問)実行委員の野口さん=090(6977)4748

 (高田みのり)