ジャンル・エリア : 山 | 岐阜 | 温泉 2018年05月11日
岐阜市の長良川温泉の旅館「鵜匠の家すぎ山」で、長良川鵜飼が開幕する11日、屋上露天風呂が新たにオープンする。金華山と岐阜城を一望でき、観光客を呼び込む新たな起爆剤となりそうだ。
露天風呂は地上23メートルにあり、大きさ約8平方メートル。宿泊客は男女で時間を区切って利用してもらう。日帰りは14日から当面、男性のみが午前11時半~午後2時半に入浴できる。長良川河畔にある長良川温泉7施設のうち、屋上露天風呂はホテルパークに次ぎ2軒目。
さらに、露天風呂付きの客室6室も新設。部屋で風呂に入りながら、長良川鵜飼を観覧することもできる。一般の客室も一部リニューアルし、装飾に鵜舟を解体した木や美濃焼の花器を施すなど、岐阜らしさを加えた。築約50年の老朽化により、昨年12月から改装工事を進めていた。
長良川温泉は昨年、観光庁などが後援する「温泉総選挙2017」の女子旅部門で1位に輝いた。杉山貴紀社長(39)は「どこにもまねできないこの景色を集客につなげ、女性向けのサービスもさらに研究していきたい」と話した。
岐阜市観光コンベンション課によると、長良川温泉7施設の宿泊者数は、2016年が31万3267人で、東日本大震災後の12年の27万8000人超から徐々に増えている。
(北村希)